チームの頭脳にして膠着状態を打破する切り札的存在。時にはキャリーに、時にはサポート役となり、レーナ―とは大きく異なるメカニクスでチームを勝利に導きます。MOBAをMOBAとして成り立たせている重要なポジションであるジャングラー。今回は特殊なロールであるジャングラーについて解説します。
・レーンでファームをせずジャングルにいる中立モンスターを狩る
レーナ―との違いの一つにファームの仕方が挙げられます。レーナ―は同じレーン(プッシュ状況で立ち位置は少し変わるが)同じ場所でファームをします。一方でジャングラーはジャングルにいるモンスターを倒して成長します。一度倒すとリスポーンまでにクールダウンがあるため、必然的にジャングル内を動き回りながらファームをします。
・タイミングやレーンを問わずマップ全体に介入することができる
ありとあらゆるタイミングでというわけにはいきませんが、自分で助けるレーンやタイミングを選べるのがジャングラーの特徴です。ただジャングラーというロールの厄介なところは、自分があまり行きたくないタイミングでヘルプにいかないといけない時が頻繁に発生することです。この不自由さが原因でジャングラーが苦手という人もいます。
・唯一スマイトを持つロール
ジャングラーは他のロールと違ってサモナースペルの一枠をスマイトに設定しないといけません(ゲームのシステムで誰か1人がスマイトを持たされる)。スマイトはジャングルモンスターやエピックモンスター(ドラゴンやリフトヘラルドなど)に大ダメージを与えることができ、それができるから必然的にジャングラーがスマイトを持つようになっています。
・レベル3ガンクができるガンク系
レベル3段階で一通りガンクするためのスキルやパワーが整うチャンピオンが該当します。序盤が強力な代わりにあまりスケールしません。的確に、迅速にアクションを成功させ、少しでも長く影響力を維持するためにスノーボールさせる必要があります。
リーシン、シンジャオ、ジャーバン4世など
・レベル5からゲームを動かすガンク系
ガンク能力をアルティメットに依存しているチャンピオンが該当します。クールダウンが長く1回のミスが響きやすいものの、アクションを起こすタイミングがわかりやすい点が非常に優秀です。これらのチャンピオンのアルティメットは仕掛けるのに優秀なエンゲージ系と大ダメージを与えて敵を倒すためのアサシン系のスキルであることが多いです。
シヴァーナ、イブリン、ヘカリム、レンガーなど
・ファーム系
ガンクが苦手だったり序盤にパワーがなかったりとレーナーには少し迷惑をかけてしまう代わりに、スケール性能やダメージ面でチームに貢献するチャンピオンが該当します。どちらかというとレーナーに助けてもらうキャリーに近いスタンスになります。ファームをしていればわかりやすく勝利に近づく一方、随所でアクションを起こさないと相手に一方的にスノーボールされてしまいます。
マスターイー、グレイブス、グウェンなど
・ガンクをする
ジャングラーの存在意義です。瞬間的な人数有利を作り出せる遊撃部隊の存在がMOBAをストラテジーゲームたらしめています。この仕事はガンクが得意であろうと不得意であろうと関係なくやらないといけません。ジャングラーの義務です。
・オブジェクトを確保する
ジャングラーがもつスマイトはエピックモンスターに大ダメージを与えることができます。(スマイトレベルの大ダメージを出せるチャンピオンはごく少数)エピックモンスターは獲得するだけでバフを付与してくれたり、タワーシージを優位に進めてくれたりと取るだけで得をするオブジェクトです。そういったモンスターのとどめを刺す要員としてジャングラーが必要になります。そのためオブジェクトがある時のジャングラーの活動場所は必然的にそのオブジェクトの近くになります。
・マップ全体の情報を把握する
レーンに縛られないジャングラーはファームのためにもガンクのためにもマップを動き回ります。そのついでというわけではありませんが、視界の確保もジャングラーの仕事になります。相手が設置したワードを破壊したり、相手の陣地の暗いところをワードで照らしてあげたり、ジャングルクリープの狩られ方の状況から相手のジャングラーの位置を推測したりとこれがまた非常に難しいんです。ですから初心者はこういった仕事もできるようにならないといけないんだ程度に理解すればokです。
・ゲームを動かしたい人
役職の特性上レーンの膠着状態を打ち破ることができ、ゲームを有利に進めるためのドラゴンやリフトヘラルド、ゲームを畳むために必要なエルダードラゴンやバロンを獲得するために必要不可欠であるジャングラー。彼らの存在なくしてゲームは動きません。アクションの1つ1つがジャングラーに依存していると言っても過言ではありません。チームの大黒柱になりたい人は挑戦するのをおすすめします。
・不利なチャンピオンを相手にレーン戦をしたくない人
ジャングラーはレーナ―とは異なり戦闘をするかしないかを選択することができます。自分にとって分の悪い戦闘をうまく回避し続けられれば、確実にスケールすることができます。この「戦わない」という選択肢はレーナ―には与えられていません。どれだけ不利対面であろうとレーンを放棄することは許されません。そういった点ではジャングラーをおすすめする理由になります。
・ワイルドリフトというゲームの理解度を深めたい人
ジャングラーというポジションの実力の差はどこで生まれるでしょうか。もちろん戦闘能力も重要です。ゲームを有利に進めるためにも敵をキルする必要がありますからね。しかし、ジャングラーは場合によって戦闘を回避することができます。となると、どこで差がつくのか。答えは知識と判断能力です。戦闘を回避するにしてもその場面が戦わなくてもいいのか知っている必要がありますし、素早く的確に判断しないと相手に仕掛けられます。これらの能力は数をこなすことで得られるため、同じランク帯で本職とそうでない人との差が顕著に出るロールです。
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