ADCのママにしてチームの縁の下の力持ち。彼らの献身によってゲームがぐちゃぐちゃなお祭り会場ではなく、5対5のチーム戦になっています。今回は火力以外でチームに貢献するサポートについて解説します。
・CSを取る必要がない
一番の特徴と言ってもいいでしょう。他のレーナーやジャングラーは自分が育つためにファームをしないといけませんが、サポートはそうする必要がありません。チームが割くことができるリソースには限りがあるため(ミニオンやジャングルクリープなど。ロームやガンクといった時間もリソースの1つ。)、リソースの分け前が少なくなってしまうプレイヤーが発生してしまいます。そこでレベルが低かったり、お金が少なかったりしても活躍できるチャンピオンをサポートとして活躍させよう、というのがサポートという役割が存在する理由になります。
・献身的なプレイを要求される
リソースをキャリーに捧げる都合上、彼らには火力を出してもらう必要があります。彼らが火力を出しやすいようなシュチュエーションになるよう特にサポートが場を整えないといけません。場合によっては彼らのために自分を犠牲にしないといけないこともあります。
・ある程度制限はあるもののマップ全体に介入できる
ADCを守らないといけないという制約はあるものの、条件さえ整えば時間や場所を選ばずチームメイトを助けることができます。そのためサポートは第二のジャングラーとも言われます。
サポートは大きく分けて3種類、タンク系、フック系、メイジ系に分けられます。さらにタンクとメイジは2種類に分けられます。またサポートの種類によって得手不得手や仕事内容が少し異なります。一部のチャンピオンは複数の要素をかけ持っていることもあります。
・エンゲージ系(タンク)
文字通りエンゲージが得意なチャンピオンが該当します。敵陣の奥に切り込み、フォーカスを引き受けつつ、相手のキャリーを捕まえるのが仕事です。
レオナ、アリスター、ラカンなど
・ワーデン(タンク)
エンゲージ系とはうってかわって相手の仕掛けをいなすことが得意なチャンピオンが該当します。守りに関して非常に優れているものの、エンゲージはできないもしくは発生が遅い(敵を捕まえにくい)ため、エンゲージ系には強いですが射程差があるメイジ系相手には手も足も出ません。相性差が顕著に出るタイプなので敵味方の構成にあわせてピックされることが多いです。
ブラウム、ガリオなど
・フック
英語で引っかけることを意味するhookからきています。主な仕事は敵を捕まえることですが、エンゲージ系と決定的に異なるのは捕まえた敵を自陣に引っ張ってくることができるか否か。1人を捕まえるのがフック系、複数人数を相手にするのがエンゲージ系と覚えるとわかりやすいと思います。
ブリッツクランク、スレッシュ、ノーチラス、パイク
・メイジ(メイジ)
長射程かつ高火力のスキルを駆使してレーン戦の勝利を目指すチャンピオンです。相手をボコボコにすることができれば大幅な戦力ダウンを期待できますが、五分五分程度でレーン戦が終わってしまうと逆に集団戦フェーズで自分が足を引っ張ってしまう可能性があるハイリスクハイリターンなピックなのが特徴です。
カルマ、ラックス、モルガナなど
・エンチャンター(メイジ)
メイジと同じく長射程のスキルを持っていますが、どちらかというと味方を助けることが得意なチャンピオンです。味方のうまさに依存してしまうもののうまくかみ合ったときの爆発力はすさまじいです。
ルル、ナミ、ソラカなど
サポートの種類によって細かい役割が異なってきますが、全体で共通しているサポートの仕事を書いていきます。
・ADCを育てる
サポートをするうえで1つ重要なことを教えます。それは、「ADCはキャノンミニオン」ということです。序盤の彼らは文字通りキャノンミニオンですし、終盤になっても大ダメージを出すことができるようになったキャノンミニオンでしかありません。ですから、サポートが彼らを守ってあげないといけません。そのうえ自分が育つために危険なところへホイホイ行ってしまうわけですから、サポートのレーン戦はまさに育児そのもの。彼らが安全に育てるよう手助けしてあげましょう。
・マップの視界を確保する
残念ながらサポートの仕事は育児だけではありません。チーム全体を助けることも求められます。その最たる例が視界です。視界はチーム全体に共有される情報です。その情報を活かしてゲームを有利に進めていきます。味方がcsを取ってミニオンウェーブを押し上げている間にその隙間時間を使ってサポートが視界を確保していきます。この仕事は体が弱いメイジ系サポートも例外なくやらないといけません。もちろんタンク系サポートと比べてキャッチされるリスクが格段に高いので、味方のジャングラーや近くのレーナーと一緒に視界を取りに行きます。
・チームの足りない部分を補填する
様々なチャンピオンがピックされる中でどうしても何かが足りなくなることは頻繁に起こります。エンゲージがなかったり、ccが薄かったり、フロント役がいなかったり回復阻害が足りなかったり、特定の暴れている相手の対策アイテムを誰も装備していなかったりとシチュエーションは様々です。そんなときに補ってあげるのがサポートです。基本的にダメージを担うキャリーを中心にチームが構成されるため必然的にそういった役回りがサポートに求められます。そのため、サポートには全体を見渡して何が必要かを的確に理解する能力が必要になります。
・味方をサポートすることが好きな人
基本的にサポートはゲームの主役になることはありません(俺が主役だと言わんばかりのえげつない活躍をする人も中にはいますが・・・)。常に誰かを助け、チームのために自分を犠牲にしないといけません。時には味方が輝かしい活躍をしている裏でひっそりとデスしているなんてこともザラです。それでもチームのためにと思える人はサポートにピッタリです。
・サポートならではのゲームの動かし方に興味がある人
サポートは役職の特性上、火力でチームを勝利に導くことはできません。その代わりサポートという役職の特徴やサポートに適したチャンピオンの強みを活かした、ダメージディーラーにはできないやり方でキャリーをすることができます(視界などの盤面上の有利の取り方や集団戦でのエンゲージなど)。そういったダメージ以外での活躍の仕方に興味がある人には強くおすすめします。これがサポートのおもしろいところといっても過言ではありません。
・様々な種類のサポーティブチャンピオンを使ってみたい人
サポート適性があるのが前提ですが、実はサポートのチャンピオンはできることが千差万別と言っていいほど多様性に富んでいます。サポートを大雑把に6種類に分けましたが、細かくしていこうとするとキリがないくらい奥が深いロールでもあります。サポートをピックするときに「このチャンピオンじゃないといけない理由がある」というくらいには、それぞれのチャンピオンに求められている仕事が変わってきます。覚えることが多くて大変ではありますが、僅かな差がわかってくるようになるともっともっとワイルドリフトがおもしろくなると思います。
Protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.
まだコメントがありません。