トレード解説シリーズもついに最後になりました。今までの1対1とは異なり今回は2対2でのトレードの考え方について解説します。正直のところPC版の解説を出しているえんてぃさんの動画を見るのが一番手っ取り早く、より詳しい知識を得られますが、今回の記事では大雑把にざっくりとワイルドリフト流にまとめました。
あとサポートの人は必ずサポートアイテムを最初に買いましょう。
悲しいことにデュオレーンにおけるADCの影響力は皆無と言っていいでしょう。体がもろく、相手のサポートに狙われるからですね。さらに狙われたところを反撃しようにも火力がないのでADC1人ではトレードが成立しません。ですからデュオレーンのトレードは実質サポートどうしの制空権の取り合いと言っても過言ではありません。したがって、サポート間に実力差があると一方的な展開になることが多いです。
チャンピオン解説でマークスマンだけAA射程の紹介がされているのはご存じでしょうか?それはレーン戦におけるADCの射程の影響力が大きいからです。AAレンジが100違うだけでかなり敵が遠くにいるように感じるでしょう(カイサやザヤのレンジは575・ケイトリンのレンジは675)。射程差があるだけで短い側はミニオンを触れなくなってしまいます。
2対2で戦うので味方との距離感がとても大切になります。もし片方が浮いてしまう立ち位置となってしまうと、相手の2人から集中砲火にあってしまいます。そうならないためにも2人で前に出て2人で下がることを意識しましょう。そのためスキルがないのにも関わらず前に出続けないといけないシチュエーションもあります。
まずはお互いのペアをチェックしましょう。
①サポートのマッチアップ ②ADCの射程(射程が長い方が多く相手を殴ることができる) ③得意なトレードの形(オールイン・ポーク・ショートトレードなど)
これらを確認してプランを立てましょう。
サポートの立ち位置一つでレーン戦のすべてが決まります。前に出すぎるとサポートが狙われ、下がりすぎるとADCが集中砲火にあいます。近づきすぎると相手のスキルがマルチヒットしてしまい、離れすぎると片方が狙われた時にカバーできません(カバーしてもらえない)。
基本は下の画像の青い線2本の間、黄色の円の外かつオレンジ色の円の内側あたりにポジションを取るようにしましょう。このポジションをキープできないと相方ADCにとってきついレーン戦になります。
逆にサポートが素晴らしいポジショニングをしても、ADCのポジショニングがよくないと、今度はサポートにとって辛いレーン戦になってしまいます。
集団戦に限らずレーン戦でも敵ADCにフリーディールされる展開にならないようにしましょう。よくサポートではなくADCを狙えと言われるのはそのためです。加えてサポートは防御的なルーンを採用していて、タンクなら防御ステータスが、エンチャンター系はシールドなどでダメージを軽減することができるのでダメージトレード的においしくないのも理由の1つになります。
しかし、場合によっては相手のサポートを狙ったほうがいい場面もあるのが難しいところです。ですが基本はADCを狙うスタンスで問題ありません。
サポートが立つ場所も、原則ADCを狙うこともわかった。じゃあどうやって戦うの?というのが疑問になると思います。本当に色んなパターンがあるのでこれはこうとは言えませんが、大体はこんなイメージで戦うとうまくやりやすいと思います。
メイジ系・・・カルマ、ラックスなど ミニオンを相手タワーに押し込んでハラス&ハラス。とにかく相手のHPを減らすことを考えましょう。ガンクとエンゲージに要注意。
エンチャンター系・・・ルル、ミリオ、ソラカなど 押し込みすぎず押し込まれすぎない位置をキープしつつ、無理をしない程度にハラス(そこそこ削っておかないと相手がオールインした時に相手のダメージが自分の支援スキルの数値を上回って倒されてしまう)。相方ADCの確実なファーム&スケールを目的にしましょう。ガンク&エンゲージに要注意。
タンク系・・・アリスター、レオナ、マオカイなど 押し込まれない程度にウェーブを引きつつ、相手が甘い立ち位置を取ったら仕掛けましょう(基本はADC)。ガンクが来たらエンゲージタンクから率先して仕掛けましょう。ヘルスの削られすぎと間違ったタイミングでのエンゲージに注意。ワーデン(ブラウムやガリオなど)はエンゲージが苦手なためレーン戦では耐える展開になります。ただし何もしなさすぎるとやりたい放題されるので「なめた立ち位置してたらぶっ殺してやる」くらいの威嚇はしましょう。
フック系・・・スレッシュ、ノーチラス、ブリッツクランク、パイク すぐにタワーに逃げ込まれなければ引っ張った瞬間ある程度の有利トレードになるはずなので、誰を引っ張るか・いつ引っ張るかを考えましょう。またフックモーションを消すためにブッシュに姿を消すのも有効です。引っ張った後にできることが少ない点に注意。
メイジ系
この動画ではサポートのレーン戦における影響力が顕著に出ています。メイジ系サポートは押し込んでハラス・押し込んでハラスを徹底的に繰り返します。これを繰り返してタワープレートでゴールド差を作ります。
エンチャンター系
この動画ではエンチャンター、メイジサポートが立つべき立ち位置がよくわかります。サポートの立ち位置1つでADCのヘルス差が開いていきます。JGがガンクに来てくれた時にデュオレーン2人がCCに引っかかっていた点が反省ポイントですが、全体的に安定したよいレーニングでした。
フック系
今回のマッチアップではヴァルスの射程が圧倒的にニーラより長いためハラス→オールインのプランニングで行きました。ラカンのWにだけ注意していればいい(ラカンが仕掛けた後にすぐ反撃するため)のと、ニーラのCSに対するプレッシャーのためノーチラスはブッシュに隠れず高いラインをキープしています。
タンク系
この動画では仕掛けるタイミングの重要性とタンクサポートのパワーがよくわかります。相方がついてこられないタイミングで1人突っ込むと手痛い反撃をもらいますが、2人で1人をフォーカスできるとレオナ自身のパッシブも相まって大ダメージを与えることができます。
ちなみに
実はタンクサポートのオールインは結構ダメージが出ます。動画でのダミーはAR、MRともに100なのでAD、APダメージを50%軽減します。実際のレベル3くらいのADCの防御スタッツはだいたい30~40くらいなので、対ADC(メイジ・エンチャンター)には大雑把に1.5倍くらいのダメージを与えることができます。なので反撃を食らわない前提ですが雑にエンゲージしてもOKです(ベストは2人で火力を出すことですが)。オールインして即退散すればそれだけで立派な有利トレードになります。
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