シンプルな操作感や圧倒的火力を売りにしているチャンピオンは多くいますが、両方がそろっているチャンピオンはあまりいません。アニーはその両方を持ち合わせている数少ないチャンピオンのうちの一体です。スタック管理を学ぶうえでもちょうどよい教材になってくれます。今回はアニーの解説をしていきます。
本記事はパッチ6.1aに作成されました。
アニー(Annie)
適性レーン:ミッド
火力:4 耐久力:1 CC:4 機動力:2 操作難易度:2 初心者おすすめ度:4
パッシブ 火遊びだいすき
スキルを4回使用すると、次に行う攻撃スキルが命中した敵を1秒間スタンさせる。
スタン時間:1/1.25/1.5
ものすごく短い文章なのにCCという単語があるせいで強力な能力であることが約束されています。このパッシブスキルにスタンがついているので、他のスキルにはスタンがついていません。アニーのHPバーの下にあるスタックが紫色の時に使うスキルにスタンが付与されます。アニーはパッシブのスタックを巡った駆け引きが重要なチャンピオンなので、使いこなすうえでカギとなるスキルです。
Q ファイアボール CD:4秒 MN:50
火の玉を投げる。火の玉は爆発して小規模な範囲に(80+85%AP)の魔法ダメージを与える。敵をキルすると「ファイアボール」のマナコストが回復してクールダウンが半分解消する。
コスト:50/55/60/65 基本ダメージ:80/130/180/230
アニーのメインスキルです。PC版とは異なり方向指定スキルになりました。範囲こそ狭いですが、着弾地点周辺にもダメージが発生するのでミニオン処理とハラスを両立できるとお得です。もともとクールダウンが短いスキルですが、敵(ミニオンを含む)をキルするとクールダウンが半減するので、短時間での連打が可能です。また、マナも帰ってくるので(アニーのマナ事情はこの効果が前提で成り立っている)、できる限り敵をキルする瞬間に使うようにしたいです。
W バーニングファイア CD:8秒 MN:70
扇状に炎を放ち、範囲内のすべての敵に(70+70%AP)の魔法ダメージを与える。
コスト:70/80/90/100 基本ダメージ:70/130/190/250
アニーのダメージスキルその2。射程が短くマナも重いためレーン戦で使う機会はあまりないでしょう。その代わり弾道判定がなく発生が非常に速いため、ヤスオの壁(ヤスオのwは投擲物をすべてカットする)を貫通することができます。主にフラッシュを絡めたガンク合わせ(フラッシュ+パッシブW)やスタンした敵に当てに行くとき(パッシブQ+W)に使います。
E モルテンシールド CD:14秒 MN:60
3秒間、自分とティバーズが耐久値(50+40%AP)のシールドを獲得し、移動速度が25%増加する。移動速度は3秒間かけて徐々に元に戻る。
シールド:50/100/150/200 移動速度:25%/30%/35%/40%
ユーティリティ枠兼スタック調整スキルです。加速を活用して立ち位置を調整したり、シールドを使ってダメージを軽減したりと何かと便利なスキルとなっています。ティバーズがいると自身に加えてティバーズにもシールドと加速を付与します。
R やっちゃえ!ティバーズ! CD:70 MN:100
ティバーズを召喚して、周囲の敵に(130+60%AP)の魔法ダメージを与える。その後20秒間、ティバーズの攻撃が(70+20%AP)の魔法ダメージを与える。 以下の条件でティバーズが激怒状態(移動速度が100%、攻撃速度が210%増加)になる: 召喚時、敵に襲いかかったあと、またはアニーが倒されたとき。 再発動:対象に襲いかかるようにティバーズに命令する。襲いかかる動きはブロックされない。着地時に(110+30%AP)の魔法ダメージを与えて、対象をノックアップさせる
クールダウン:70/65/60 基本ダメージ:130/230/330 通常攻撃時ダメージ:70/100/130 2回目ダメージ:110/150/190
アニーの最大の長所であり、ピックする理由です。大ダメージとともにティバーズを召喚します。ダメージ・発生ともに優秀で、パッシブのスタンと合わせると強力な範囲CCスキルになります。その間に高火力のQとWを叩き込めば、MRを積まない大体のチャンピオンを瀕死にさせることができます。また、再発動で必中ノックアップをさせます。これが非常に凶悪で、事実上1個のスキルで2人以上のキャリーを捕まえることができます。本当に何でノックアップ追加したんだ・・・
ミニオンをQでキルする
スタック調整とミニオン処理を兼ねるコンボ(立ち回り)です。アニーはQのマナ回復ありきでレーン戦をするのでこの立ち回りは必須です。
パッシブQ→W→(AA)
オーソドックスなハラスコンボです。AAを挟むことで電撃が発動します。Wの射程が短いので、Qを当てた場所次第では少し前進する必要があります。
フラッシュ(プロトベルト)W
Wフラッシュ
Rがないときのエンゲージコンボです。Wの猶予時間中にフラッシュを発動することができれば、最短でWを当てに行くことができます。
R1WQ→R2
アニーのオールインコンボです。大体最初のオールインで瀕死にできるので、逃げた先でR2を発動します。
フラッシュ(プロトベルト)R1WQ→R2
上記のコンボにフラッシュを絡めます。このコンボはRとフラッシュorプロトベルトのクールが上がるたびに使います。アニーを使う場合はこのコンボができることが大前提なので、手になじむまでプラクティスモードで練習しましょう。
キーストーン:電撃orファーストストライク メインルーン:覇道or天啓 覇道の場合 上段:追い火orサイキックウェーブ 中段:追い打ちor敗者の烙印 下段:目玉コレクター 天啓の場合 上段:へクスフラッシュオルタネイター 中段:至高or先行投資 下段:ニンバスクロークorマナフローバンド サブルーン:天啓or不滅 天啓の場合:へクスフラッシュオルタネイター 不滅の場合:ボーンアーマーなど
ビルドパス 1コア目:ルーデンエコーorバンドルファンタジー 2コア目:覚醒したソウルスティーラー 3コア目:ラバドンデスキャップ 4コア目:シャッタードクイーンクラウン 5コア目以降:状況に応じて相性のいいアイテムから選択
相性のいいアイテム:モレロノミコン、インフィニティオーブ、オケアノストライデント、マリグナンスなど
バンドルファンタジーについて、アニーと相性は良いのですが、パッチ6.1a現在ルーデンエコーの方が人気のため、ルーデンエコーを採用する方が無難でしょう(サイドロームが得意なチャンピオンなのでプッシュ力を確保したいのだと思います)。
エンチャントはプロトベルトorステイシスです。(プロトベルト優先)1コアor2コア完成後にプロトベルトを購入するようにしましょう。
スキルオーダーとスキル上げは両方ともQ→W→Eです。
アニーの基本はQです。QでCSを取りながらスタック調整をして、パッシブQとAAでハラスをしましょう。スキルを当てに行かずとも、スタンのプレッシャーで相手を下がらせてCSを落とさせる動きをするだけで、少しずつ相手との差が生まれます。
Wは発生が優秀ですが、射程が短いのでスタンを当てに行くか、パッシブQが当たった後以外は基本使いません。逆にガンク合わせなどWを使うべきところではフラッシュを使ってでも当てに行きましょう。
アニーのRはキルポテンシャルの塊です。クールが上がるたびにパッシブスタックを携えて仕掛けましょう。対面のキルが難しい場合やサイドレーナーをキルした方がおいしい場合はロームを狙いましょう。特にオブジェクトが絡むシーンでキャッチを決めることができれば、強引に人数差を作り出すことができるので、全力プッシュ⇔姿を消して甘えたポジションの敵を捕まえるループを狙いましょう。
集団戦でアニーのするべきことはただ一つ。キャリーにRを打ってください。クリーンヒットすればそれだけでキルが狙えますし、仮に外してしまっても、ティバーズのパンチや2回目のRがあるので分断することができます。間違ってもタンクには打たないでください。
アニーのRが2回打てることが本当にやばくて、敵にキャリーが2人いてもR1+フルコンボでキャリーAをキル→R2でキャリーをキャッチ(味方が合わせてキル)と1人で2人を止めることができます。
アニー自身の射程は他のメイジチャンピオンと比べて短いため、どうにかして相手の懐まで潜り込まないといけません。そのためにはブッシュだけでなく、フラッシュやプロトベルトエンチャントを使って強引に近づくことが重要になります。
強い所
・R
Rが強いからアニーは強いのです。パッシブ込みで使うことさえ守っていれば何かしらのリターンを必ず得られます。
・圧倒的バースト性能
Rが絡めば絶対に柔らかいチャンピオンを瀕死もしくはキルすることができます。また、Rがなくても、Q+W+ルーンのダメージが合わされば、かなりのダメージを出すことができます。QWでAPレシオが150%を超えているからですね。
・発生の早いAOECC
WもRも射程こそ短いですが発生が非常に速く、弾道判定もないので、超反応ベールエンチャントやクイックシルバーエンチャントをされない限り、敵をスタンさせることができます。両方ともAOEスキルなので複数人数スタンさせることもできます。キャッチ(アサシン)だけでなくエンゲージができるのもアニーの強みです。
弱い所
・スノーボールを止められるときつい
アニーのスキルはAPレシオが高い分、アイテムがそろわないとダメージが足りなくなってしまいます。特にMRを補填しやすいファイターへのダメージがあまりに不足していると、正面から叩き潰されてしまします。アニーは後手に回るとできることがガクッと減ってしまうので、アニーが伸び伸びとプレイできないようにすることが大切です。
・射程が短い
火力・発生ともに優秀なアニーですが、全体的に射程は短いです。そのため集団戦前のにらみ合いのポーク合戦を苦手としています。この時間をさけるためにアニーは早めにポジションを取って、キャッチをしたがります。
・ステイシスエンチャントを積みにくい
アニーはプロトベルトエンチャントをほぼマストで採用します。そのため最強の防御アイテムのステイシスエンチャントを購入することが難しいです。これもアニーが後手を取らされると厳しくなる理由ですね。
・マーキュリーブーツを履く
アニー対策で大切なことはキルゴールドをアニーに入れないことです。そのために一番効果的な方法は、死なないこと=MRを積んでバーストを耐えきることです。マーキュリーブーツを履けば序盤の被ダメージを大幅に減らすことができるので、本当におすすめ対策法です。
・ナイトエッジやシャッタードクイーンクラウンでR対策
一番のダメージリソースのRの初撃とスタンを無効化することでデッドする確立を大幅に引き下げます。ただしアニーがそれに合わせてプロトベルトエンチャントを発動した場合、プロトベルトのダメージ無効化→R被弾となってしまうので、過信は禁物です。
・全力プッシュでアニーをミッドレーンに押しとどめる
アニー視点常にミニオンを相手のタワーに押し込み続けられるのは案外つらいです。常に相手の視界に映り続けるほか、CSを取っている最中にハラスされるためロームがしづらくなります。ただし、ガンクのリスクが高まるため、そこだけは注意しましょう。
有利なチャンピオン
・ヨネ
アニーのバーストに耐えられず、またヨネ側からアニー間合いに入り込んでくれるため、明確なアニー有利マッチアップです。AAでハラスしつつ、スタンからのバーストで一方的なトレードを心がけましょう。ヨネのQ2がたまっているときはE→Q3があるのでソ瞬間だけは気を付けましょう。
・アーリ
アーリ自身のスキル射程がそこまで長くないのに加え、Eのチャームさえよければアニーが一方的に蹂躙できるマッチアップです。逆にチャームを食らうと反撃できずに一方的なトレードをされてしまうので注意しましょう。
・アカリ
アカリは再序盤が非常に弱く、メレーチャンピオンなのでレベル1からアニーにいじめられます、Wのインビジブルで姿を消してもアニーのスキルは範囲スキルなのでアカリをスキルの範囲内にとらえていればダメージが入ります。
不利なチャンピオン
・ガリオ
メイジキラーことガリオはMRは素で高く、基礎ダメージが高いので、アニーのダメージは通らずに逆にガリオから多くのダメージを食らってしまいます(序盤から有利を取れない)。そのためスノーボールの取っ掛かりをつかむことが大変ですし、アニーが育った後もガリオのキャッチやMRシールド付与に気を付けないといけません。
・ビクター
序盤のパワーやキルプレッシャーは圧倒的にアニーの方が上ですが、中盤以降になるとビクターのハラスがきつくなります。また、R初弾についているサイレンスが地味に痛いです。しかし、ビクター本人は柔らかいのでアニーのフルコンボで落とすことができます。そのため中盤以降は、捕まえたいアニーVS距離をキープしたいビクターの構図になります。
・ゼド
アニーの攻撃を耐えてスノーボールをさせないガリオ・遠距離からハラスするビクターのように、アニーをカウンターする場合は耐えるor当たらないのどちらかになりますが、ゼドだけは例外です。このチャンピオンだけ「避ける」という選択肢があります。基本はアニーの届かない位置からハラスをしつつ、タイミングを見計らってバーストします。アニーからの攻撃はRの対象指定無効やWの影を駆使して避けます。アニーはゼドのRを食らう瞬間にカウンターするチャンスがありますが、ゼド側がうまければそれさえも避けられてしまいます。しかし、ゼドが上手なプレイヤーはそうそういないので気にしなくても大丈夫です。
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